信託は、遠くの大手より近くのプロ


こんにちは、信託コンサルタンタントの宿輪です。

 

民事信託(家族信託)は、制度ができてから10年以上経ちますが、実際に使われ出したのは最近の事で、身近で実例を見た方は少ないと思います。

 

この「信託情報」では、皆様の信託に対する疑問をランダムに取り上げ解説しています。


【本日の話題】

 民事信託(家族の信託)プロデュースを依頼する事務所を選ぶ条件は色々あります。

 当然、実績は多い方が良いのですが、民事信託(家族の信託)の制度から遠隔地の事務所に依頼するのは、慎重に検討した方が良いのではないでしょうか。


民事信託(家族の信託)の登場人物は素人

 民事信託は、各種の手続きや契約書の作成は専門家が行ないますが、運用は法律や金融の素人である家族が行ないます。

 

 簡単に言えば、素人がオリジナルの財産管理契約を作り、素人が運用するのです。通常の許認可手続きのように、プロにお任せして自分は言われたことをすれば良いというものではありません。

 

 重要なことは、家族(信託の登場人物)全員が契約内容を理解し、信託目的に沿った運用をするということです。

 

取り扱い実績は重要ポイントです

 取り扱い実績が多い方が安心なのは間違いありません。成功体験、失敗経験は実績が無ければ作れません。

 

 長年頑張って形成してきた大切な財産の管理処分方法を決めるのですから、少々高くても実績のある事務所に依頼したいという気持ちは痛いほどわかります。

 

 民事信託(家族の信託)は究極の財産管理と言えるものですが、新しい制度でありまだ一般的には知られていません。しかし、最近は新聞、テレビなどで紹介されることも増えており、特に都会地では信託の利用が増えています。

 

 地方では信託の利用はまだ少ないのが現状です。そのため、長崎の方が民事信託(家族信託)を東京の有名な事務所などに依頼される方もいるようです。

 

民事信託(家族の信託)は地産地消

 上に書いたように、民事信託(家族の信託)を実際に行うのは家族です。金融や法律の素人が信託を理解し、運用するためには相当回数の面談による説明が必要です。

 

 また、信託がスタートした後も、判断に迷う場面も出てくると思います。そのようなときには、やはり信託をプロデュースした専門家に相談する必要があります。

 

 信託の当事者と、信託をプロデュースする専門家には、強い信頼関係と何かあった際の対応力が必要なのです。

 

 弊所では、信託のストーリーを作るまでに10回程度は委託者との面談をします。そうしなければ、委託者の希望を達成する信託はできないと思っています。また、信託スタート後も、電話での相談は無料で受け、希望されれば訪問して説明することとしています。

 

 このことから、弊所では車で日帰りできない遠隔地の依頼は基本的に受けていません。

 

 顔の見えるサポートを希望されるなら、地元で民事信託に力を入れている専門家も選択肢の一つにしてください。


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なぜ信託を勧めるのか。

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